宿便とり・脱糞ダイエット
体に無理をさせがちで、健康面で不安があるので、痩せるには痩せるでしょうけど、危険ダイエットのジャンルに入れておく、
宿便とり・脱糞ダイエット
です。
その名の通り、宿便をとったり、大便を出すことで痩せよう、というダイエット方法です。
きちんとした医療機関で指導を受けてやるならまだしも、たいていは個人が漢方や下剤を使って家庭で行うため、若干の危険を伴うものが多くなりがちです。
宿便とり
医療的な解説は当サイトでは行わないので、あくまで個人で試す場合などの説明を。
中には町中でエステなどのオプションで、宿便とりをやっているところもありますが(たまに韓国などにある)、通常は、個人がやろうと思えば、漢方薬屋さんや、漢方も扱っている薬局、さらには通販サイトなどで、飲むと腸の中で膨らみ宿便をからめとって出してくれる漢方薬などを買って飲んですっきりさせるというのが主流です。
これで、長年の宿便がこそげ落とせれば確かにダイエットには繋がりますが、実際には、宿便というのは、大腸などのひだの陰に隠れたり、腸壁の細胞の死んでカスとなったもの、流れなかった老廃物が腸壁にこびりついて固くなったものなどが多く、ちょっと漢方薬を飲んだからといって、簡単に宿便が出てすっきり、ともいかないことが多いのが現実です。
どうしてもダイエットや、健康目的で宿便とりをやりたいならば、医療の専門家のいるところ(エステなどだといない場合が多い)で、きちんとやり方も正しく教わって行うのがよいです。
※逆に、指導もなく我流でやると、ただ腸の負担が増すだけで終わる可能性もあるので気をつけて
脱糞ダイエット
これはもう、豪快な勢いだけダイエットの類なので、基本的に見習わないでください。
実践には必ず健康的な被害を伴います。
やり方はシンプル。
ただひたすら下剤を飲む、脱糞する。
ただそれだけです。
下痢になると腸内のほとんどの便も出まくりますし、水分も腸に吸収されることなく放出、体内の水分はそもそも代謝等で使用されて減っていくわけで、補給がされないならば、体内の水の減少とともに体重も減っていくのが道理です。
同じく、下痢中はほとんど食物からの栄養も吸収されずに出ていってしまいますので(それ以前にひどい下痢中に物を食べないでしょうけど)、結果、同じく代謝に使用されるエネルギーは人体に貯蔵されている脂肪であり、アミノ酸であり、人間が光合成できない以上は軽くなっていく道理です。
こうした理由で、脱糞ダイエット、下剤強制ダイエット的なものは、ある程度の効果は見込めます。
が、当然その後は、脱水症状による目まいや頭痛などの体調不良は間違いないし、栄養も水分も抜けて、痩せれても、他のこともロクにできなかったら生活そのものに支障がありますし、痩せるという目的に対して、さすがに代償が大き過ぎるのではないかと。
こうしたデメリットはかなり大きいので、危険ダイエットの類と考えられますので、あまり安易にやらないことをオススメします。